金属、水、空気と温度
金属、水、空気と温度(水蒸気を集めよう)
単元
小学4年 水のすがたと温度、すがたをかえる水
目標
水を熱し沸騰したときに、水の中から出てくる泡を水が姿を変えたものと考えることができる。
材料
気体回収装置[呼気回収用ポリ袋、ビニールチューブ(外径8㎜、内径6㎜、長さ15㎝)、ストロー(直径6㎜、長さ10㎝)、ろうと(直径6㎝)]、200mLビーカー、沸騰石、実験用コンロ、ガスボンベ、ダブルクリップ2個、スタンド、軍手(火傷に注意)
観察にあたって
班で行う
実験の流れ 45分
① 【導入】湯気の正体が水であったことを復習する
② 【学習課題の確認】「水を熱したときに出てくるあわの正体は何だろうか」 |
10分 |
③【実験の準備】実験装置の組み立て | 10分 |
④【実験】
④-1 火をつけ(3段階の2、火が強いと水が逆流しやすい)、様子の観察(沸騰と泡) ④-2 気体採集用ポリ袋が十分にふくらんだら、軍手をつけ、ビニールチューブをクリップでとめ、火を消す ④-3 温度が下がると集めた気体がどうなるか観察 |
15分 |
⑤ 【結果】実験結果を受けて、「水を熱したときに出てくるあわの正体」についてまとめて発表。※エアポンプで空気を集めて比較してもよい(参考)
⑥ 【まとめ】「あわの正体は水じょう気(水が目に見えないすがたに変わったもの)」 |
10分 |
湯気とあわの正体の指導計画例(4時間)
1 |
水を熱して,湯気の正体について調べ,まとめる。
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2
3 (本時) |
水を熱して,水の中から出てくる泡の正体について調べ,まとめる。
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4 |
水を熱したときの変化をまとめる。
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参考
- 呼気回収用ポリ袋100組 (ナリカ カタログNo:S75-5609、定価5300円)
吸う空気と吐き出す空気の違いを調べるときに使用する。逆流防止弁付き。
本実験では、水蒸気が水に戻ってしまうのを減らすため、下を外側に折り返しておくとよい。また、実験開始時に空気が入っていないことをよく確認しておく。
- 【対照実験】エアポンプから出てきたあわとくらべてみよう
実験後も、一部の児童は、沸騰した泡の正体は空気である、と考える。エアポンプの実験と比較して、空気を集めた場合は、時間が経っても袋がしぼまないことを確認するとよい。
豆知識
- 沸騰した水の温度を測っても100℃にならない
沸騰:約100℃で、盛んに泡を出し、水の温度が一定以上に上がらなくなることが大事。 - (考えられる理由としては)
- 温度計:
アルコール温度計は、先のほうだけでなく、温度計全体があたたまると、より正確に測ることができる。丸底フラスコをつかったり、鍋に入る短い温度計を使って、水に浸った状態で測定したりすると、温度が上がりやすい。温度計は個体差があるので、事前に確認しておくとよい。 - 気圧:
気圧の違いによって、沸騰の温度は異なる。例えば富士山の山頂では、約90℃で沸騰する。とても強い台風の時には、多少影響がある程度。
- 温度計:
ダウンロード
【印刷用】指導案
高知市教研理科部会にて実技講習
実施日 |
2018年8月20日(月曜日) |
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場所 |
高知市立横内小学校 |
担当 |
大崎章弘 |
体験教材 |
小学3,4年の実験パッケージ、月の満ち欠け、水のあたたまり、断層実験、3Dプリンタによる立体地形、タブレット顕微鏡 他 |
上益城教科等研(小学・中学) 教員研修
実施日 |
(小学)2017年8月3日(木曜日) (中学)2017年8月4日(金曜日) |
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場所 |
(小学)益城町立益城中央小学校 (中学)益城町立木山中学校 |
担当 |
貞光千春、大崎章弘、里浩彰、榎戸三智子 |
提供物品 |
回路カードセット、空気のあたたまりセット(班)、遺伝カード、ファストプランツ他 |
小学校教員研修プログラム(13時~16時)
- はじめに
- 回路カードによる「電気の利用」
- 製作:回路カード
- 実験:電気の利用(モーターで発電しよう)(小学校6年生)
- 実験:電気の利用(コンデンサーに電気をためよう)(小学校6年生)
- 実験:空気のあたたまり方(小学校4年生)
- 実験パッケージの紹介とICT
- アンケートのお願い
中学校教員研修プログラム(13時~16時)
- はじめに
- 回路カードによる「回路の電流と電圧」
- 製作:回路カード
- 実験:直列回路や並列回路に流れる電流と電圧(中学校2年生)
- 生物単元の教材紹介
- 生物の変遷と変化(中学校2年生)
- 実験:遺伝の規則性と遺伝子(メンデル遺伝の検証)(中学校3年生)
- 実験パッケージの紹介とICT
- アンケートのお願い
全学年共通 ICTの活用(アプリ紹介)
公開資料
「広西親子あったか教室」にて実験教室
実施日 | 2017年1月28日(土曜日) |
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場所 | 益城町立広安西小学校 |
訪問者 | 貞光千春、大崎章弘 |
提供物品 | 水の温まり実験セット、サーモインクカード |
広安西小学校親子あったか教室にて小・中学生とその保護者に対して「あたたまると色がかわる」をテーマに発熱材を使った水の温まり実験セットを使ったり、サーモインクを使ったカードの工作など楽しい実験を行いました。
ファイル
上益城小学校教科等研にて教材研修
実施日 | 2017年1月27日(金曜日) |
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場所 | 御船町立御船小学校 |
訪問者 | 貞光千春、大崎章弘 |
提供物品 | 水の温め実験セット、回路カードセット |
上益城小学校教科等研において、磁石を使って簡便に電気単元の実験ができる回路カードと、発熱材を使った水の温まり方の教材をご紹介しました。研究会では実際に教材を使いながら研修を行いました。